2018/11/30

朱に交われば

皆さん、おはようございます。明日から一年に一番忙しい師走に入ります。例の通りに、台北市立図書館のボランティアー教師としての私は、猫の手も借りたい程、忙しくなります。クリスマスパーティーの演出、学生さんの年末の成果発表会、老人ホームの忘年会の演出などで、充実な楽しい毎日に臨みます。

今日の午後、借家人の琉球人が那覇に戻り、台北で三ヶ月間の中国語学習の旅が無事に終わります。彼のお蔭で、週に二回中日言語交換をして、日本語が上手になった私は、琉球にも興味をおぼえるようになりました。中国の諺『朱に交われば赤くなる』で、人は交わる友、また環境によって、良くも悪くもなり、人間って、誰でも、周りの人々と環境に深く影響を与えられるに違いない。

台湾と琉球の交通はとても便利です。桃園と那覇の間に、五つの航空会社は飛行機が毎朝と晩二便飛んでます。これから、台湾と琉球の交流がもっと盛んでいくために、私も努力していきます。来年の春、お年寄りの友達を誘って、沖縄北部の国頭村へ参り、桜前線に一番早い花見に行こうと思います。皆さん、どうかご一緒にいかがでしょうか。

今週皆さんと一緒にお読みしたいNHKやさしいニュースは11月29日11時30分『京都の北野天満宮正月のための「大福梅」を作る』というニュースです。北野天満宮には、梅の木が1500本ぐらいあって有名です。毎年、神社でできた梅の実で「大福梅」という梅干しを作ります。1月1日の朝に大福梅をお湯やお茶に入れて飲むと、1年元気でいることができると言われています。

「大福梅」とは、北野天満宮の境内で採取し、塩漬けにしたのち天日干しされた梅で作られています。元旦に飲むと、一年間無病息災で過ごすことができると伝わる縁起物です。大福梅は、平安時代、時の帝であった村上天皇が病に伏された際、梅入りのお茶を飲まれたところ、たちどころに平癒された(=王服=大福)という故事に由来しています。

11月27日、神社の女性たちが今年作った大福梅を紙で包み始めました。正月の飾りに使う葉と一緒に実を6個ずつ包みました。女性は「みなさんに1年元気でいてほしいと思って、1つ1つ丁寧に包んでいます」と話していました。神社では大福梅を3万ぐらい用意して、12月13日から売ることになっています。

2000年の秋から2001年の夏まで、京都立命館大学で一年間の交換留学生の生活を振り返って見れば、良かったと思います。あの時よく国際交換留学生と一緒に北野天満宮へ参拝して、学問の神として親しまれる菅原道真(すがわら のみちざね)を祀りました。週末の時に、北野天満宮にある露天蚤の市で安物の古着を探した経験もありました。楽しかったです。
http://www.kitanotenmangu.or.jp/

十一月二十七日(火曜日)2014年に公開された日本映画『思春期ごっこ』を観ました。女子校に通う中学三年生の鷹音と三佳。美術の才能のある鷹音は、「思春期ごっこ」という小説に夢中な三佳をモデルに絵を描いていた。ある日、図書館に行った三佳は、「思春期ごっこ」の作者である奈美江と合わせる。そして、図書館の司書として勤務する奈美江に、三佳は初めて書いた小説を読んでもらおうとする。

高校進学を控えた中学三年生の少女たちの、繊細で多感な思春期の日々を描く青春ムービー。美術に興味を持つ少女と本を読むことが好きな少女をメインに、彼女たちが抱く夢や憧れ、嫉妬などを映し出す。監督は、本作で初めて長編映画のメガホンを取る倉本雷大。少女特有の不安定な感情を表現する、フレッシュな女優陣の演技に注目。

女子中学校生の気持ちを反芻できる映画の一つです。女子仲間の複雑な感情と様々な思春期に起こりやすい問題があります。映画のセリフは、私にとって、あんがい分かりやすくて、いシンプルな言葉です。振り替えしてみれば、自分は思春期がちょと遅いかもしれない。中三の時にやっと月経が来ました。その時、憧れていたのは国語の先生だったが、自分と周りの同級生の体の変化をありま気にしなかったままで、思春期が終わりました。

映画を観ながら、幼い時に、やくやった『かぞくごっこ』を懐かしく思い出しました。図書館好きな私は、嘉義女子高校の時から、校内図書館に通って、還暦を迎えた私は、いま週に四、五回台北市立図書館に通って、図書館通とも言えば、学習マニアともいえるでしょう。

夜、2015年に公開された日本映画『娚の一生』を観ました。西炯子による日本の漫画作品。監督は廣木隆一。榮倉奈々、豊川悦司が初共演。2014年に、三重県、京都府で撮影が行われた。

東京の大手電機メーカーに勤める堂薗つぐみは、長期休暇を田舎の祖母の家で過ごすことにした。まもなく入院していた祖母が亡くなり、つぐみは仕事を在宅勤務に切り替え、そのまま祖母の家で暮らすことにする。翌朝家にいたのは、見知らぬ壮年男性の海江田醇。祖母の教え子で、祖母から離れの鍵をもらっていたと言う。醇と祖母との関係がよく分からないまま、つぐみとの奇妙な同居生活が始まる。

堂薗つぐみは、祖母・下屋敷十和のことが幼い頃から好きでした。弟が生まれる時も、つぐみは十和宅に預けられていました。十和は夫を亡くした後〝工房・とわ〟で染色業を営んでいました。子ども時代のつぐみは、その十和の仕事ぶりを見ていました。

東京のIT企業でばりばり働くようになったつぐみは、妻子持ちの男性・中川との恋愛に疲れて仕事を辞め、鹿児島県の鶴水(つるみ)にある祖母・十和の元に身を寄せます。身体を壊して厚生年金病院に入院した十和の面倒をみていたつぐみでしたが、十和が他界して親族による葬儀が終わると、ぽっかりと空虚な時間が残されました。

祖母・十和の大きな古い屋敷に残されたつぐみは、葬儀の夜、風呂を沸かす気力もなく、誰もいない台所でタオルを絞り、身体を拭きます。翌朝、古い家の雨戸を開いたつぐみは、祖母・十和の歯ブラシを見て改めて祖母の死を思い、泣きました。

コーヒーを淹れていると、庭に突然、見知らぬ男がいます。男は「ええ天気ですね。コーヒーもらってええですか」としゃあしゃあと言いました。誰?と不審に思うつぐみに海江田醇と名乗った男は、自分が角島大学で哲学を教えている教授だと自己紹介します。ついでのように「ゆうべから『離れ』にいます」と付け足しました。海江田は祖母・十和から、離れの鍵を貰っていました。つまりは…年下の愛人?

十和は昔、角島大学で染色を教えており、海江田はその時の学生でした。実は弟が生まれるからとつぐみが預けられている頃、干した染色の布の合間で祖母・十和を海江田が抱きしめていたのですが、つぐみはそんなこと知りません。海江田もはっきり言いません。「鍵はもろてる。そういうことや」で説明は終わりです。

「食事は離れのキッチンで自炊するからお構いなく」と言って去る海江田を、つぐみは唖然として見送るしかありませんでした。とは言うものの、眼鏡を忘れて行った海江田は料理ができず、翌朝、なんとなくつぐみと海江田は食卓を囲みます。「君、味噌汁上手や。味ちょっと濃いけど」と言われつつご飯のお代わりを要求する海江田を、つぐみはどう扱ったらよいのか戸惑いました。そこへきて突然、海江田から「乳見た」発言が出て、吃驚仰天です。独りだと思って台所で濡れタオルで身体を拭くつぐみを、海江田はばっちし見ていました。「出てたら、見るがな、お乳」発言に、つぐみはがびーんとショックを受けます。

その後洗濯機の中にトランクスを見つけたつぐみは、「これ」と返しに行きますが「ぱしゃぱしゃで、ええですよ(洗えという意味)」といなされ、文句を言おうとすると「仕事の邪魔せんとって」と返されます。完璧に海江田のペースです。自分よりも親子ほどの年の違う相手に、つぐみは翻弄されっぱなしでした。

田舎町なので、つぐみの祖母の離れに住む海江田の存在は、あっという間に町の人の知るところとなります。会う人ごとに誰かと訊かれてつぐみは困るのに対し、海江田はぬけぬけと「結婚する予定ですねん」と言いました。つぐみの母・今日子にまで、そう言う始末です。つぐみが噛みついても「『予定』と言うとるやないか(決定事項とは言ってない)」とかわされます。

海江田は一日中、家の離れで何かしら書き物をしていました。訊くと、大学は夏休みでした。「食事と洗濯はつぐみ」「海江田は薪割りと風呂担当」ということにして、つぐみと海江田の奇妙な同居生活が始まります。「君、そこそこ綺麗やのに、手入れしてへんな」「練習や思うて、僕と恋愛してみぃひん」と言う海江田に対し、つぐみは「頭湧いてんのかオヤジ」と毒づきました。

東京からつぐみの親友・岬が遊びに来ました。つぐみと不倫相手・中川との関係を知る岬は、海江田にずけずけと質問します。結果、海江田は京都生まれ京都育ち、独身、一度も結婚したことがないと分かりました。海江田は「なんなら戸籍謄本見せましょか」と言います。

海江田と意気投合した岬は、恋人・小峰との結婚が決まったとつぐみに報告した後、別れ際に海江田とのことを「何かのご縁かも」と耳打ちして去りました。
岬の告げ口(?)で、つぐみが不倫の後遺症で苦しんでいることが海江田にバレます。

鏡を見ておしゃれする気になったつぐみはネックレスをつけますが、買い物や幼馴染みの市会議員・園田のホームページ作りに奔走しているうち、ネックレスをなくしました。ネックレスをなくしても落胆せず、自分を負け犬呼ばわりしたつぐみに、「君は自分を大事にしなさすぎじゃ」と怒った海江田は、雨の中を角島川までネックレスを探しに行きます。

ずぶぬれで帰ってきた海江田の靴下をぬがせたつぐみは、海江田に抱きつかれました。気づくと、首にネックレスがかかっています。探してきてくれたのです。「どうして私なんかのこと」と言うつぐみに「その『私なんかのこと』という言い方が問題なんや」と指摘する海江田は、園田ら地元の人たちとも上手く溶け込みました。

四十九日の法要の日、親族の集まる席で海江田がつぐみとの同棲発言と、結婚宣言をします。寝耳に水の親族を前に、つぐみを「ええ女やからです」「恋なので仕方ありませんでした」と照れもせず言う海江田に、つぐみはひっくりかえり、親族は盛り上がりました。甘い言葉を吐きはするけれど、猛烈にアプローチしてくるわけではない海江田の本心を、つぐみは図りかねます。

そんな時、海江田宛てに「海江田小夜子」という差し出し人から手紙が来ました。小夜子を妻だと思ったつぐみは、手紙を盗み見ようとします。その現場を見られたつぐみは「手紙、読んでもええよ」と言う海江田に対して腹を立てて、後ろを向いて座った海江田の背中を蹴りました。蹴られた海江田は「なんで?」と言います。つぐみはやっと、気持ちのもやもやが嫉妬だと気づきました。

手紙の差し出し人はもう30年以上会っていない、戸籍上の義理の姉からで、手紙の内容は「育ての親が半月前に死んだという知らせ」でした。つぐみ宅に、ある日突然5歳の少年・富岡まことが現れます。母・春美は遠縁のシングルマザーで、祖母・十和に金を借りたことのある女性でした。海江田は母・春美が捨てたのだろうと言い、厳しくしつけます。つぐみは優しく接しました。海江田は、母親が戻って来るという希望を早いうちに諦めさせなければと言います。

一週間経過しても戻って来ない母・春美を探して、少年・まことが家を出ました。慌てて探した海江田は、見つかったまことを叱りつけながらも、強く抱きしめます。その後、迎えに来た母・春美と帰るまことに、海江田は宛名を書いた大量の葉書を渡し「何かあったらこれを出せ」と言いました。まだ字が書けないというまことに「じゃあ、元気やったら○を書け」と告げます。まことの乗るタクシーを追いかけながら、つぐみと海江田は手を振り、まことも泣きながら手を振り返しました。

母・今日子が、つぐみと海江田の仲を偵察に訪問します。つぐみは母に、会社を辞めた報告をしましたが、母はとうに気づいていました。母・今日子は「早く籍を入れろ」とせっつき、つぐみは焦ります。「だってまだ(肉体関係もないのに…)」と言うつぐみに対し、海江田は横で「僕はいつでも準備できてるんですけどね」と添えます。さらに海江田は祖母・十和宅を「なんだったら僕が買いましょか」と言いました。母・今日子はスキップしながら帰ります。

どれだけ本気なのか分かりかねていたつぐみも、ようやく海江田の言っていることが本気らしいと気づきました。つぐみも海江田に心を開きます。そして海江田のノートの奪い合いをして倒れ込んだ時、海江田はつぐみの足の爪先にキスをし、そのまま二人は身体を重ねます。海江田は「京都、行こか」とつぐみを誘いました。

つぐみと海江田は、京都にいる姉・小夜子夫婦を訪ねます。30年ぶりに会う姉・小夜子は海江田をつくづくと見た後「おじさんになってる」と言いました。海江田は身よりのない子どもで、資産家の娘だった義理の母が引き取って育てました。それが戸籍上の義理の母です。しかし海江田が高校ニ年の時に母に求婚する人が現れ、遠慮した海江田はそのまま家を出ました。親子関係に敏感な海江田は、それ以来、姉や母とは会っていませんでした。姉・小夜子は海江田に寄り添うつぐみを見て安心します。海江田も「人間関係に疲れていた」「もう人を好きになることはないと思っていた」と言いました。十和とのことは片思いだったようです。

やっと海江田とつぐみの思いが通じた矢先、つぐみの不倫相手・中川が訪ねてやって来ました。「離婚が成立したら、結婚してくれ」と言います。海江田は中川と庭先で取っ組み合いのけんかを始め、中川は失神しました。驚いたつぐみは中川に付き添って病院まで行き、眼窩底骨折で中川はひと晩入院します。
病室で改めてプロポーズする中川に「私はあなたとは結婚しません」と断ったつぐみは帰宅しますが、海江田がいなくなっていました。

その頃、海江田は競艇場にいたのですが、競艇場のベンチの木の隙間に〝離れ〟の鍵を落としてしまっていました。強い台風18号が鹿児島を襲います。近所の佳代おばあちゃんは山の斜面の近くに住んでおり、つぐみは心配してうちへ避難するよう言いました。佳代をおんぶして移動しますが、土砂降りで転倒します。そこへ海江田が懐中電灯を持って現れました。佳代を代わりにおぶって歩く海江田を、つぐみは頼もしく思います。

雑誌に『大人の悩み相談室』のエッセイを書き始めた海江田は、好評です。つぐみとやっと入籍し、祖母・十和宅の表札は「海江田」になりました。つぐみと海江田のところへ、大きな赤い○を書いたまことからの葉書が届き(母・春美は夜の仕事ではなくパートの仕事を見つけた模様)、二人はそれを眺めながら微笑みました。

鶫 つぐみ
娘どもは相応なところへ嫁いでいる そうおう とつぐ
染色工場 せんしょく
戸籍謄本・戸籍抄本 とうほん しょうほん
吃驚仰天 びっくりぎょうてん きっきょうぎょうてん
薪割り まきわり
枯れ専 カレセン、かれせん
負け犬のジューリー 遠吠え とおぼえ
四十九日の法要の日 ほうよう
ダーリン; ダーリング
眼窩底 がんかてい

確かにインターネットが便利です。日本語の映画は日本語字幕がなくても、インターネットで映画のあらすじを検索したら、全部の内容が見つかって、日本語の勉強が一応出来ます。

十一月二十八日(水曜日)午前中、2016年公開された日本映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』を観ました。宮藤官九郎の4作目の監督作品でもあり、TOKIOの長瀬智也と神木隆之介のダブル主演作でもあった。

修学旅行で乗っていたバスが事故に遭ってしまった男子高校生の関大助はふと目を覚ますと、炎が渦を巻く中で人々が苦しめられている光景が目に飛び込んでくる。地獄に落ちたと理解するも、同級生の手塚ひろ美に思いを告げずに死んでしまったことに混乱する大助。そんな大助の前に、地獄死立農業高校軽音楽部顧問にしてロックバンドの地獄図(ヘルズ)のリーダーである赤鬼のキラーKが現れる。キラーKは閻魔の裁きによって現世に転生するチャンスがある事を大助に告げた。キラーKの指導と特訓のもと、大助は地獄から現世に戻ろうと悪戦苦闘するのであった。

友人の松浦にバスの席を代わってほしいと頼む大助。へそに梅干しを貼り付けてまでも頼んだのはそこが大好きなひろ美ちゃんの隣だったからだ。松浦に席をもらった大助だったが上手く話しをすることは出来なかった。そしてある瞬間にバスは道路を飛び出し崖を落ちて行った。目を覚ました大助の前に不思議な恰好をした男が立っていた。

彼はロックバンド「地獄図ヘルズ」のボーカルとして地獄で活躍するキラーK。彼はバンド仲間のCOZYと邪子を連れ大助のように死んで地獄へ来た者に道を教えていた。そう、大助は修学旅行の途中で死んでしまったのだ。大好きなひろ美ちゃんとキスも出来ずに死んだことで落ち込む大助。しかし大助にはまだチャンスがあった。地獄に落とされた人間はそこでの成果により週に一度閻魔校長から転生のチャンスを与えられるのだ。転生は全部で6種類。その中には現世に人間として蘇る道もあった。閻魔校長に認められれば人間として戻ることが出来た。そしてもう一つ、そこには地獄と対をなす天国へと行く道もある。しかし地獄から天国へ行った者は誰一人としていなかった。そして転生のチャンスは7回だけとなっていた。

大助の目的はただ一つだけだった。人間として現世へ戻る、そして憧れのひろ美ちゃんとキスをするのだ。そのために彼は地獄での成果を上げるため必死になった。地獄にも現世と同じように学校がありクラブ活動があった。それに加え地獄では農業もしていた。それらで成果を上げることで閻魔校長に新たな道を示してもらうのだ。そうこうする内に閻魔校長と会う日になった。あまりの体の大きさに驚きながらも大助は彼の声を待った。そして示されたのは畜生の道。

それは即ち獣として現世に戻るということだった。目を覚ました大助は見覚えのある場所にいた。そこは彼が生前通っていたバンドの練習所、スタジオパンダのトイレだった。さらに驚いたことに鏡に映った大助の姿はちっぽけなインコだった。インコになってしまった大助は実家に向かうことにした。悲しむ母親と自慰行為にはげむ弟を横目に大助は自分の携帯を探し出した。そして慣れない体でひろ美ちゃんへメールを送る。あなたが大好きです、と。それからはインコを大助の生まれ変わりだと信じる家族と共に生活し、やがて寿命が尽きたことで再び地獄へと戻ってきた。

彼がインコとなって十年近く経っていた。しかし現世と地獄では時間の進み方が違い、現世での十年は地獄ではたったの一週間だった。そうして数日ぶりに大助と再会したキラーK達は改めて彼に自分達の目的を告げる。この地獄で行われるバンド同士の対決、それを制した者が天国への切符を手にする。COZYと邪子は共にあと一度のチャンス。これを逃すと二人は完全に鬼となり地獄から出る事が出来なくなってしまうという。キラーK達ヘルズの三人は元は大助と同じ地獄へ来た人間だった。

大助の熱い想いに心撃たれた彼らは大助にヘルズに入ってほしいと頼む。しかし今の大助には現世でひろ美ちゃんに会う以外の選択肢はなかった。そんな大助が次に示されたのはザリガニだった。現世へ戻ると同じスタジオパンダのトイレであった。どうやらここが地獄と現世を繋ぐ場所であるようだ。またしても慣れない体でなんとか外へ出るもスタジオパンダの目の前で通りかかったおばあさんに踏まれてしまい三度地獄へと戻った。

その次にアシカとなった彼は水族館へ連れて行かれショーに出された。そこで運命的な再会を果たした。ひろ美ちゃんを見つけたのだ。年月が経っていたにもかかわらず大助にはすぐに分かった。そしてあまりの事にわき目もふらず飛びついた。そしてイスに頭をぶつけまた地獄へと戻っていた。地獄へと戻った大助はあることに気付いた。キラーKは昔スタジオパンダで働いていた。そこでその時彼は店の前の売店で働く通称死神と呼ばれる女性と交際していた。そしてキラーKには子供がいた。それはキラーK本人も知らなかった。

次に犬となった大助がいたのは焼き肉屋となった元スタジオパンダだった。昔ひろ美がよくいた場所へ向かった。そこにはある女の子がいた。そこに水族館で見たあの女性がきた。まさしく彼女がひろ美だった。そしてそこにいる少女はひろ美の娘だった。ひろ美は娘に言い聞かせるように話していた。好きな男の子がいたこと、彼はひろ美に好きだと伝えた数日後亡くなってしまったこと、そして彼が亡くなった後メールが届いたこと、今の家族を愛していること。大助は静かにその場を離れ焼き肉屋へと戻った。そこで大助の目に写ったのは炎に包まれる元スタジオパンダだった。まだ出てこない死神と息子を探すため火の中に飛び込んだ大助、死神と息子を見つけるも犬となった彼の力は及ばず地獄で目を覚ますことになった。キラーKは生前ある曲を作っていた。長いブランクを経て作られたその曲を死神に届ける途中亡くなってしまったのだ。そして彼にとってその現世での人生が七度目だった。

以来キラーKとしてこの地獄に留まっていた。大助はヘルズに入る決心をした。例のバンド対決で勝利し天国へ行った死神と息子にその曲を聞かせるのだ。大助の猛特訓が始まった。そしていよいよバンド対決の時、大助達と戦うのはかつて大助と同じクラスにいたじゅんこだった。彼女は卓越した技でヘルズを圧倒するもCOZYや邪子もそれに引けをとらず結果大助を残し皆閻魔校長により獣へと姿を変えられてしまった。そして残った大助は彼らの協力を得て見事閻魔校長に認められ天国へ行くことになった。

大助は天から伸びる光に吸い込まれるように上っていった。着いた先は真っ白な空間だった。両側にベッドのような物がずらっと並び静かに流れていた。中には人間の姿が。彼らは死んで天国に来た人間たち。ここで各々自由な時間を過ごしていた。自分のベッドへ案内された大助は向かいに流れるベッドに死神と息子の姿を発見する。そしてこの静かな空間の中で二人に向かってただひたすらに歌った。キラーKの作ったあの曲を。そして二人は見えなくなった。ベッドの上では何でもできた。ボタンを押すだけですぐに食事もセックスも。そして大助は「自殺」と書かれたボタンを押した。地獄へ戻った大助の体は完全に鬼へと変貌していた。そして驚くキラーK達にこう言った。天国は退屈だ。地獄より地獄だった、と。以上、映画TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬのあらすじと結末でした。

天誅 てんちゅう
真空管 しんくうかん
死神 しにがみ
偏差値 へんさち
過ちを悟る さとる
閻羅王 えんらおう、略して閻羅、閻王、閻とも。
いんこ
生き返る
息を引きとめる
忌日 きじつ、きにち
ださい田舎者
土下座して謝まる どげざ
崖から落ちる がけ
現世 げんせ

仏教十界(じっかい)とは地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界・声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界に分類され、これらの総称が十界である。

六道(ろくどう、りくどう)とは、衆生がその業の結果として輪廻転生する6種の世界(あるいは境涯)のこと。 六趣、六界ともいう。六道は天道、人間道、修羅道を三善趣(三善道)といい、畜生道、餓鬼道、地獄道を三悪趣(三悪道)という。

四聖(ししょう)を悟界(ごかい)という。最初の二つは「声聞」(しょうもん)と「縁覚」(えんがく)と呼ばれる小乗の「阿羅漢」による世界、次は大乗の「菩薩」による世界、そして最後はそれらを越える存在として、仏陀や諸仏を指す「如来」の世界を表している。

五戒(ごかい)とは、仏教において女性・男性とを問わず、在家の信者が守るべきとされる基本的な五つの戒(シーラ)のこと。
不殺生戒(ふせっしょうかい)生き物を故意に殺してはならない。
不偸盗戒(ふちゅうとうかい)他人のものを故意に盗んではいけない。
不邪婬戒(ふじゃいんかい)不道徳な性行為を行ってはならない。
不妄語戒(ふもうごかい)嘘をついてはいけない。
不飲酒戒(ふおんじゅかい)酒などを飲んではいけない。

音楽、バンド、ライブコンサートが大好きな私は、想像力の高くて、面白い映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』がお薦めです。上手に書かれた脚本、でかい大げさの道具と飾りと衣装、バンドのメンバーの対決、人間性たっぷりのドラマでした。世界中ロックバンドと人気歌手に詳しい観客にとって、もっと映画を楽しめるでしょう。仏教に教わる輪廻の六道(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)を見せて、仏教の言葉をいっぱい勉強して、人間にいる私、いつか悟れることが先のことですが、毎日五戒を破れることは事実です。地獄のHellと天国のHeavenと頭文字は、Hです。人間は死んでから地獄へ、それとも天国へ、どちへ行っても、友達が待っているはずなので、寂しくないです。

十一月二十九日(木曜日)最近台湾に詳しい日本人作家の本をいっぱい読んでます。台湾鉄道に詳しい片倉佳史を始め、政治評論家の野嶋剛が書かれた本も何冊読み終えました。外国人の視線から見る台湾を知り、自分が長く分かる台湾も少し変わるでしょう。

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