2018/11/23

言葉遊び

皆さん、おはようございます。いよいよ明日は2018年台湾地方選挙の日です。投票の日が近づいて、候補者達の間に戦いの激しさをはなはだ増していて、台湾各地の屋台、特に高雄で、急に集まって、賑やかになりました。世界各地の報道機関も好奇心がそそられました。候補者たちは誰が競争に勝ち抜くには戦略や工夫が不可欠ですが、いったい2018年台湾地方選挙の結果はどうなるでしょうか。

正直にいうと、以前、台湾政論のテレビ番組に絶対敬遠してた私は、この一が月間ユーチューブに出る台湾政論の番組に目をじっと見つめる程になりました。インターネットに出る政論権威者が演説に巧みなユーモアを交えて、雄弁力に驚きました。2018年台湾地方選挙のお蔭で、最近台湾各地の住民が民生問題への関心をわかり、ちなみに私の台湾語も上手になりました。

戸籍を去年台北に移した私は、初めて台北市民として、投票します。今夜は選挙の夜、投票する前に最後の夜で、台北市国民党候補者を応援する人々が総統府の前に集まり、民進党の候補者を応援する人々が台北市役所の前に集まり、できれば、私はどちとも見学に行くつもりです。現場で台湾人が選挙に持つ情熱を実感したいです。明日の夜には、台北にある自宅で、お友達とテレビをみながら、ビールを飲んだり、お喋りしたりして、歓談会を開きます。どうぞ、ご一緒に!明日の2018年台湾地方選挙の結果を分析するのをお楽しみに。

今週皆さんと一緒にお読みしたいNHKやさしいニュースは11月22日16時15分『イースター島の人たちが大英博物館に「モアイ像を返して」』というニュースです。イギリスのロンドンにある大英博物館には、高さ2m以上の「モアイ像」があります。モアイ像は、チリのイースター島で17世紀ごろまでに1000ぐらい作られた石の像です。20日、イースター島の人たちが大英博物館に行って、モアイ像を返してほしいと言いました。

イースター島の人たちは、モアイ像には先祖の魂が入っていると信じています。「今の私たちには体があるだけで、魂はイギリスにあります。子どもたちのためにも返してほしいです」と涙を流しながら話しました。大英博物館によると、このモアイ像は150年前にイギリスの海軍がイースター島に寄ったときに持って帰った物です。モアイ像は博物館にくる人たちにとても人気があります。島の人たちは、代わりに同じような像を作って贈ると言っています。博物館は島の人たちと話し合うと言っています。

イースター島は南米のチリから約3700キロの距離にある。島民は重要な祖先を表すモアイ像を建造した。モアイ像は1000体近く存在していたが、多くは時の経過とともに地中に埋まった。モアイ像の高さは最も大きいもので20メートルを超す。十七世紀の大英帝国は日は落ちない強国でした。大英博物館にはチリのイースター島からの「モアイ像」ではなくて、エジプトから、中国からの文物がたくさんあるので、これから各国から大英博物館に「国の大切文物を返して」の声が絶えないかもしれません。

十一月二十日(火曜日)午後、中日言語交換があって、相手は沖縄人なので、松田良孝が書かれた「八重山の台湾人」と「予那国台湾往来記ー国境に暮らす人々」について、台湾と琉球の関係を話し合いました。私は今年六月の半ば、初めて沖縄と石垣まで足を伸ばしました。沖縄と石垣に対しての第一印象は、台湾はよく似てます、食べ物も、人の顔も、区別できないと思います。八重山は沖縄から台湾より遠いくせに、なぜ日本の一部になりましたか。歴史を遡り、明時代とか、宋時代とか、八重山人の根源を探してみます。

十一月二十一日(水曜日)午前中、今年アメリカで最も有名な文学賞の「全米図書賞」の翻訳文学部門に、多和田葉子さんが日本語で書いた「献灯使(The Last Children of Tokyo)」が選ばれました。「献灯使」は、大きな地震や原子力発電所の事故が起こって、外国との交流をやめた未来の日本を想像して書いた小説です。多和田さんは「この小説には日本語の言葉遊びがたくさんあります。うまく英語に翻訳した人の技術がすばらしいと思います」と話していました。

多和田さんが今年「全米図書賞」を受賞するニュースを聞いた私は、すぐ台北市立図書館から借りた中訳の「献灯使」を読んで、多和田さんのおっしゃる通りに「献灯使」に日本語の言葉遊びがたくさんあります。漢字の同音異義語の「献灯使」と「遣唐使」とか、「入試」と「乳歯」とか、「診断」と「死んだ」とか、「道」と「未知」とか、外来語の「民なる」と「タミナル」など、日本語を勉強している私にとって大変勉強になりました。多和田さんは沖縄の農業について、「献灯使」にいっぱい書けてあるので、もしかすると、多和田さんの祖先は沖縄人かもしれません。

多和田葉子氏による『献灯使』朗読
https://www.youtube.com/watch?v=ywXTGBfdkzo
https://japaneselit.net/2018/09/30/the-last-children-of-tokyo/

午後、音楽会に参加して、デビューして間もなく三十年になる周美蒂さんは泰雅族の原住民です。美しい声の持つ周美蒂さんは観衆から次から次へのリクエストに応えて、過去台湾に流行ってた歌を20曲も歌いました。素晴らしかったです。

白米酒 周美蒂 作詞:巴奈  作曲:巴奈
https://www.facebook.com/fullofshine/videos/316988052471486/

白米酒 我愛你 沒有人能夠比你強 
我為你癡迷 我為你瘋狂 真教人如此著迷

一杯一杯我不介意 沒有人能夠阻止我~我~我
我醉了醉了 沒有人理我 千杯萬杯再來一杯

我醉了醉了 沒有人理我 千杯萬杯再來一杯
我醉了醉了 沒有人理我 千杯萬杯再來一杯

夜、2014年公開された日本映画『リトル・フォレスト』を観ました。五十嵐大介による日本の漫画作品、作者自身が岩手県衣川村(現:奥州市)で生活した際の実体験をもとに、大自然に囲まれた小さな集落で暮らす一人の女性の姿が描かれている。監督森淳一、主演橋本愛により『夏』『秋』『冬』『春』の4部作である。

夏:スーパーも大型店からも離れた東北の小さな集落・小森に住むいち子は、田畑を耕し自給自足に近い生活をしている。畑仕事の合間、いち子は夏の湿気対策のため点火した薪ストーブでパンを焼き、自家製の米サワーを友人のユウ太と分けあったりする。いち子は都会で男の人と暮らしたが馴染めず小森に戻ってきていて、この村だけでなく都会にもあったグミの木と彼との思い出を回想して実を採り酸っぱいジャムを煮る。

いち子の作る料理は母の福子から教えられたもので、ウスターソースもヌテラも自分で作ってしまう彼女のもとで育ったいち子は、それらが街で商品として売られていることを知らずに驚くことが多かったため、言葉よりも体が感じたことを信じ、何でも自分でやってみないと気がすまない気性の持ち主になった。ミズとろろが食欲をそそる季節には、いち子はユウ太と養魚場でアルバイトをし、キャンプ場のシゲユキからイワナの焼き魚と味噌汁を御馳走になる。

ユウ太もまた都会から戻ってきていたが、彼は都会の人々の、自分自身の言葉を持たず、食べるものも「他人に殺させておいて、殺し方に文句をつける」ような空虚さを嫌悪している。いち子は彼と比べて自分は都会から「逃げてきた」のだと思う。雨の多い小森ではいち子の好きなトマトが育ちにくく、まわりの農家ではビニールハウス栽培をしているが、いち子はハウスを建てると自分がこの土地に居ついてしまうようだという葛藤があり、効率の悪い露地栽培を続けている。

秋:秋が訪れると小森の人々は山の動物たちと競争しながら自然の恵みを味わう。いち子はアケビの実を食べたあと皮をサブジ風の炒め物にし、稲刈りの時期には去年の米と堅いクルミの炊き込みご飯をお弁当にし、キャンプ場で獲った季節最後のイワナを南蛮漬けにする。集落の人々の間では一時栗の渋皮煮が流行してそれぞれの味を競い、冬を前にサツマイモやサトイモなどの保存に工夫を凝らす。

いち子は合鴨農法のために飼われている合鴨を自ら絞め、解体し、料理をつくる。台所に立ちながら、いち子は5年前に突然家を出ていった母のことを思う。いち子は母の雑草をほったらかしにする農作業や料理はずぼらだと思っていたが、同じ青菜のソテーを作っても母のものほどおいしくならない。あるときいち子は、母が青菜の筋取りをし、丁寧に料理をしていたことに気付き、いい加減だったのは自分のほうだと思う。霜が降りるころのある日、母からの手紙が届く。

冬:いち子の母は時折訪れる外国人の客人のために赤と緑のニ色の生地に分かれたクリスマスケーキを焼くことがあった。いち子は自分なりにアレンジして黒米の甘酒とカボチャで紫と黄色のケーキを焼き、キッコとユウ太を招いて「年忘れお茶会」をする。正月を迎える頃の一番の御馳走は、分校の餅つき大会で食べる、つきたての砂糖醤油仕立ての納豆もちで、分校が閉校になった今は家庭のもちつき機でつきたてを楽しむ。

小森の冬は深い雪に覆われ雪かきに追われる厳しいものだが、外気で凍らせた凍み大根や秋から保存する干し柿をおいしくするのも冬の寒さである。いち子は街にいた頃、節約のために部屋でラディッシュを育てた。バイト先の男の子のために味噌焼きおにぎりと母直伝の卵焼き、ラディッシュの即席漬けで弁当を作るが、彼が他の女の子からもらった手編みのマフラーをバカにしているのを聞いて渡せないまま終わった思い出がある。ストレスを感じたときは甘い餡子入りおやきや饅頭、アズキのマフィンを作って食べ解消するが、タイミングが大切なアズキ栽培や餡子作りに、いち子は昔小森を出るのが早すぎたのだと思う。

ある日いち子はキッコに他人と向きあって来なかったことを指摘され気まずさを抱えたまま、ふと思いついて小麦ふすま入りのはっとを作り、寝かせながら雪かきに出かける。家に帰るとキッコは仲直りに手作りのカレーを持ってきて、いち子ははっとの生地をチャパティ風に焼き、二人で一緒に食べる。冬に食べるための塩漬けのワラビが足りなくなり、いち子は自分は働き者の小森の人々と違って「かばねやみ」(怠け者)なのだと思う。ユウ太にも、大事なことから目を逸らしていると指摘されてしまう。冬の空はいち子の心のように、青空と黒い雲の二つに割れている。

春:小森の春は梅や桜の満開とともに山菜の旬と田植えの季節が一度にやってくる。いち子も山へ入り、タランボなどを摘んで天ぷらにする。しかし春になっても大雪に見舞われることがある。母が失踪したときも大雪だったのに、いち子は雪かきを手伝わず、ばっけを摘んでおいてくれるよう頼んで出かけた。母はばっけ味噌を残して家を出た。いち子は一人になってからの労働の大変さに母の苦労を想い、自分は母にとって本当に家族といえたのだろうかと考える。

春は雑草として耕作の邪魔になるつくしを山ほど採って佃煮にするが、下ごしらえの苦労にひきかえできあがる量は僅かである。それでも自然の恵みといってロマンを語るユウ太に対し、いち子は自分はこういう男性に弱いと思う。薪割りの手伝いにきたキッコに、いち子はノビルと結球しなかった白菜の蕾菜、塩マスでパスタを作ってふるまい、その後キッコが薪割りをしながら語る職場の愚痴を聞く。キッコは山から下りた祖父に悪口を叱られ気が抜けるが、ストレスは解消する。いち子は、シンプルな味付けやかき揚げがおいしい春キャベツでケーキ作りを思いつく。世界初の発想と思い込み有頂天になったいち子だが、味見したユウ太の感想は「お好み焼き」だった。

失踪前、母はジャガイモを混ぜたパンが得意だったがいち子には二十歳になるまで作り方を教えないと言った。秋に届いた手紙には失踪の言い訳と近況が書かれていたが、パンのレシピはなく、人生は同じところを廻るようで円ではなく螺旋状なのだというようなことが綴られていた。いち子は秋に収穫するジャガイモを今年は植えないと決意し、小森を離れる。その後いち子が残したタマネギの畑を守るキッコとユウ太は、街でも自分の居場所を見つけて戻ってくるくらいでないと小森に失礼だからといって去った彼女のことを、すぐに戻って来るだろうと語り合う。

五年後、いち子は結婚相手とともに小森に帰ってきて、キッコはユウ太との間に子どもをもうけている。旧分校のステージで、いち子が人々の前で神楽舞を披露し、それに全編からの場面を重ねて物語は終わり、エンドロールは小森の人々の日常生活を映して終了する。

五十嵐大介『リトル・フォレスト』
http://www.moae.jp/comic/littleforest/1?_ga=2.63520495.1913636129.1542887751-1520154585.1542887751

自然主義に溢れるこの映画に、主人公のいち子は母が家出してから、自立に生きて、四季の春夏秋冬を移り変えると共に、自給自足の生活を送ることを見て、素晴らしいと思います。小さな森の中に、一戸建ての古民家があって、自然と遊ぶ毎日は修行ともいえるでしょう。心身とも清めます。伝統的な日本料理も出来るようになりました。

十一月二十二日(木曜日)午前中、景新図書館でパステル絵教室の友達を誘って、図書館一階のロビーで、半坪のタップダンスの板に三枚アクリル絵を完成しました。

夜、2015年公開された実写映画『ヒロイン失格』を観ました。幸田もも子による日本の漫画作品。女の子は誰しも自分が恋愛物語のヒロイン(主人公)になることを夢見るもの。高校生・松崎はとりは、幼なじみで同じ高校に通う寺坂利太に、密かな恋心を抱いていた。キャッチコピーは「私を好きな人か。私が好きな人か。」

利太は、その端正な顔立ちから、女の子に非常によくモテ、これまでいろいろな女の子と付き合ってきたが、ほとんどが長続きしなかった。はとりは、利太がいろいろな女の子と付き合っても、それらの女の子はあくまで脇役で、利太が最後に選ぶ彼女ははとりで「利太のヒロインは、絶対に自分だ」と根拠のない自信を持っていた。

しかし現実はそんなに甘くない。ある日、安達未帆が不良グループに絡まれているところを利太が助け、それをきっかけに利太と未帆が付き合い始めた。
未帆は地味で控えめな性格であったので、はとりは初め、「新たな脇役が一人増えただけ」と高をくくっていたが、未帆の「私は寺坂くんが今まで付き合ってきた彼女たちみたく、寺坂くんとすぐに終わりたくない。長い目で見て最後に私を選んでくれればいいなって・・・・・・」との発言を聞き、未帆が利太に対し自分と同じく考えているのを知り、「利太の本当のヒロインは、自分はとり)」という絶対の自信が、急速に崩れ始めた。

ヒロイン失格
赤の他人a complete [an utter] stranger
雑魚キャラ ザコ
通行人 つうこうじん
駆け落ちする
敵 かたき 味方 みかた
エキストラ
嫉妬心がむらむらと起こった しっと
偽善者 ぎぜんしゃ

また女子高校生の映画を見て、純情の愛情を満喫して、本当に癒されました。

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