2015/08/17

パラダイムの変遷--C3


皆さん、こんにちは。先月二十二日に台湾李登輝元総統は日本国会議員会館で台湾のパラダイムの変遷について特別講演をされました。ご覧になった方は手を挙げてください。李先生が唱えられた台湾のパラダイムの変遷は中国式の「託古改制」の思想から台湾の「脱古改新」にしようということでした。

今日は台湾の民主改革の話ではなく、パラダイムの変遷についてお話をしたいと思います。パラダイムというのは、自然科学の概念を応用して、ある時代に支配的な物の考え方や認識の枠組みのことです。変遷は推移、転換と変革ということです。私は初めてパラダイムの変遷という言葉を聞いた時は、二十何年前のある新薬開発の論壇でした。あの時から、ずっとパラダイムの変遷に興味を持っています。

自然科学で、一番有名なパラダイムの変遷は地球中心説から太陽中心説への変遷です。コペルニクス(Copernicus)は十五世紀のポーランド出身の天文学者であり、カトリック司祭であり、当時主流だった地球中心説を覆す太陽中心説を唱えました。自然科学の発展に大きく貢献しました。

人間の脳は硬いものです。幼い時から、受け入れたイデオロギーはなかなか変えづらいものですが、時代が変わった時、文明が衝突した時、逆境にぶつかった時には、パラダイムの変遷の契機となります。

時代が変わった時と言えば、現代の人間関係を見ますと、片親家庭、同性結婚、未婚で子供を生むなど、目も眩むばかりの多元社会になりました。そして、電気通信やロボットを開発するにつれて、将来人間と一緒に親しく暮らすロボットの義務と権利はどうなるのでしょうか。遺産相続の相手になれるのでしょうか。これはパラダイムの変遷の契機となります。

文明が衝突した時と言えば、宗教の違いとか、カルチャーのギャップとか、経済や知識の格差など、武力紛争がある世界で暮らしている我々は、どうやって、公平な世界、公正な世界、博愛的な世界を作ることができるのでしょうか。別々の国の人間として、基本的人権を手に入れるのでしょうか。これもパラダイムの変遷の契機となります。

逆境や困難にぶつかった時や、期待が外れた時は、自分の考え方と認識の枠組みを変える時です。危機は転機です。成長するチャンスです。失敗から立ち直ったら、経験になります。失敗に対するパラダイムの変遷の契機となります。

これからの台湾のパラダイムの変遷は、単なる台湾と中国との関係だけにとどまりません。台湾の人々は地球人の一員として、自然環境を守るためや、世界の平和に貢献するためや、宇宙の開発を提携したりするための、立派な目標をたてて、世界の人々と一緒に頑張ることができれば、最高のパラダイムの変遷だと思います。

最後に、皆さんにお聞きしたいですが、バナナをどのように召し上がりますか。いつものように、違う端から、試して見ましょう。ちょっとした気分転換ができるかも知れませんよ。

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