2018/06/08

生き物のドラマ

皆さん、おはようございます。私は住んでいる四階のアパートが大自然に囲まれて、毎日生き物のドラマが演じてます。夏になるに連れて、花がさく、鳥が鳴る、毎朝の趣の一つは今日は扶桑花が何本咲いているか。そして鳳凰木の上に並んでいるシロガシラの稚鳥がどのくらい成長するか。身の回りにある素晴らしい大自然の仕組みが、私の心を魅了してやみません。
六月の今には、毎日自転車に乗って、新店と台北を繋ぐローズベルト大通り(台九線)を行き来して、ローズベルト並木道にサルスベリ(猿滑)は美しい花がいっぱい咲いて、とても綺麗です。ピンク、紫、白い小さな花を見ると、炎天下の暑さをしのげるようになりました。猿滑という和名は、幹の成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした樹皮が表面による、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、猿滑りという名前が出来る(実際には猿は滑ることなく簡単に上ってしまう)。
今晩、日本台灣交流協會で、2018年三遊亭竜楽の落語入門講座を行います。8ヶ国語を操るグローバルな落語家・三遊亭竜楽師匠は落語公演による、落語の解説、日本語、中国語、台湾語を交えた口演、日本文化紹介などを紹介します。奥深い落語の世界に触れることを楽しみにしております。
今週皆さんと一緒にお読みしたいNHKやさしいニュースは6月4日11時30分『6か月で1番売れた本は漫画「君たちはどう生きるか」』というニュースです。日本出版販売は、去年の11月下旬から6か月の間に、一番売れた本は、1937年に吉野源三郎が子どもたちのために書いた本を漫画にした本でした。去年の8月に売り始めてから、202万冊も売れました。
さっそくですが、私は台北市立図書館から、吉野源三郎(1899年~1981年)が書かれた絵本(イラストリスト脇田和)を借りました。吉野源三郎が昭和を代表する進歩的知識人で、『君たちはどう生きるか』の著者として知られています。2017年には、羽賀翔一による、マンガ「君たちはどう生きるか」が人気を博し、原作の『君たちはどう生きるか』がブームとなりました。
たとえ古い本でも、価値があれば、売れるこだと思いますが、時代にふさわしい漫画の形で、アピールする手段は見習うべきです。知識、芸術、考えを生活の一環として、人々を興味を引くことが賢明な販売戦略です。NHKやさしいニュースのお蔭で、「君たちはどう生きるか」という絵本も読めるし、日本語も勉強できるし、心よりNHKに感謝します。
六月一日(金曜日)雨の日。扶桑花が三本咲いています。シロガシラの稚鳥一羽ではなくて、二羽です。「一姫二太郎」だろうか!シロガシラの稚鳥はかしらがまた黒くて、一日中ずっと鳳凰木(ホウオウボク)の枝におとなしく並んで、父親鳥が餌を取り戻ることを待って、母親鳥が小鳥の側にいて、子供を見守っています。
一日中、時間をつぶす、映画『キセキ ーあの日のソビトー』と『PARKS パークス』を二本見ました。二本とも大学構内の学生バンドの物語です。ちなみに、「さくらしめじ」というデュエットギターバンドも好きになりました。
『キセキ ーあの日のソビトー』は名曲「キセキ」誕生にまつわる実話を基にした“キセキ”の大ヒット曲の物語!GReeeeN(グリーン)は、日本の音楽グループ、歯科医と両立しているため、顔や姿を一切出さないアーティストとして知られています。『PARKS パークス』は東京・吉祥寺の井の頭恩賜公園の開園百周年を記念して製作された青春音楽ドラマ!同公園と吉祥寺の街を舞台に、五十年前に作られた曲に込められた恋人たちの記憶が、現代に生きる三人の若者たちの夢につながっていく様子を描きました。https://www.youtube.com/watch?v=HcUFojl3W0s
キセキ 作詞:GreeeeN 作曲:GreeeeN https://www.youtube.com/watch?v=DwTinTO0o9I
明日 今日よりも好きになれる 溢れる想いがとまらない
今もこんなに好きでいるのに 言葉にできない
君のくれた 日々が積み重なり 過ぎ去った日々 二人步いたキセキ
僕等の出会いがもし偶然ならば運命ならば
君に巡り逢えた それってキセキ
二人寄りそって步いて 永久の愛の形にして
いつまでも 君の橫で笑っていたくて
「ありがとう」や Ah 「愛してる」じゃ まだ
六月二日(土曜日)曇り、扶桑花が二本咲いています。シロガシラ家族の四羽全員は鳳凰木の枝の上に立って、時の流れに成長を任せます。いいなあぁ!
夕べおかしい夢を見ました。朝、目を覚めて、夢をはきり覚えてます。どこでの修学旅行でした、台湾人、中国人、日本人を混ざって、いろいろな言葉を喋りました。高校、大学、大学院か、自分の年齢が速く変わってたが、夢を見るのが大好き私は、幸い常に夢を見ます。一日24時間に生きると感じってます。
午後、(金曜日)中国神秘紀行シリーズの第13集を見ました。景德鎮の「琺瑯彩」を紹介しました。近頃香港で行われたサザビーズのオークションで一つの茶碗が日本円にしておよそ24億円での琺瑯彩は世界に3点(その一点は台北故宮博物院にある)しか存在しないという幻の秘宝だと言われてます。琺瑯彩が作られた期間はわずか200年あまり、清王朝が全盛を極めた時代康煕(こうき)、雍正(ようせい)、乾隆(けんりゅう)三人の皇帝に愛され琺瑯彩はまさに景德鎮が生んだ美の極致だったのです。
今、景德鎮にある人が琺瑯彩に情熱を注いで、同じ高嶺土、同じうわぐすり、同じ作法で、同じ土で寝かせて、琺瑯彩をよみがえています。信じられないでしょう、その複製された琺瑯彩は数百万日本円もかかります。白磁に繊細な絵を描いたことがある私は、二十数年前に、フランスのシャンベリにある言語学校で短期留学した時に、白磁絵の授業も何回も受けました。今も家に作品が幾つ残っています。
夜、台北市立図書館に借りた10本のDVDを全部見終えました。映画と付き合って、楽しい一週間でした。
六月三日(日曜日)晴れ。扶桑花が二本咲いています。シロガシラの小鳥が成長して、翼か硬くなって、家出しました。ついに、シロガシラ家族の姿が消えて、寂しくなりました。
午後、クロッグダンスを練習して、六月二十五日合同発表会の開幕と閉幕ダンスの振りつけを完成しました。
夜、中国神秘紀行シリーズの第14集を見ました。唐三彩を紹介しました。今からおよそ七千年前の黄河文明の発祥の地とされている河南省へ行ったことがない私は、唐三彩に詳しいです。二十数年前台北国立歴史博物館の初代目のボランティアーをした時、唐三彩ついて、いろいろな勉強をしました。
唐三彩は文字通り、唐時代の美の結晶と言われて、三彩は多彩と言う意味で、緑や黄色、藍色など二色以上色彩を使われた王侯貴族の墓の副葬品です。唐時代に洛陽で都が置かれて、シルクロードの交易によって、繁栄を極め、世界最高の文化が花開きました。西アジアの影響を受けたデザインの唐三彩は1899年に洛陽鉄道建設工事で発見され陶器です。
国立歴史博物館は元河南省博物院の唐三彩と戦後日本から返ってきた文物が蒋介石政府と共に台湾に運ばれました。国立歴史博物館の唐三彩の収蔵点数は台北故宮博物院より多い、台湾一です。
仲尼(孔子)はこう言っています、「俑を初めて作った者は、きっと子孫も絶えたであろう」と。この意味は、実際の人間に似せた人形を土に埋めるのに用いたのを、(人間を侮辱した行為だとして)非難したのです。人形に対してすらこれほど共感できるのに、いわんや子である人民を飢え死にさせるというのはいかがなものでしょうか?」       孟子 梁惠王より
悪例を作り出した人のたとえ、初めて殉葬用の俑を作った人は活人を殉葬しなくて、俑をつくろうと考えました。始皇帝が死んだ時、大量な等身大の秦兵馬俑がいっぱい殉葬されました。漢時代から唐時代にかけて、俑を殉葬させた風習がありましたが、高い陶器の俑を使う余裕がなくなって、紙に代わりました。今までも、葬式には、紙で作った紙俑と紙銭を焼く習慣が台湾に残っています。空気汚染を悪化しないように、速く紙俑と紙銭のやく習慣をやめたほうがいいんじゃないでしょうか。
六月四日(月曜日)晴れ。扶桑花が六本も咲いています。二羽のシロガシラの稚鳥が鳳凰木の枝に行き来します。カラシの羽がたんたん灰色になります。
午前中、日本語入門読書会を担当して、先ず、ジャンケンを遊んでから、今月いっぱい合同発表会のリハーサルをやりました。
午後、外務省トーストマスターズクラブの創立会に招かれて、20名の外務省の役員と一緒に創立大会を開きました。六月十四日に一回目のデモミーティングがありますが、今トーストマスターズではない私は出席しません。三回目復活された外務省トーストマスターズクラブが、官庁のピラミッド形の階級組織なので、堅苦しい官僚トーストマスターズクラブが運営し難いと私は思います。
創立大会の後、午後一時半から二時まで、全民万安避難訓練があるので、外務省喫茶店で、コーヒーを飲みながら、一人の外交官はナウル共和国(面積21平方キロ)での仕事を語りました。台湾と正式な外交関係がある十数国のナウルはバチカン、モナコに次いで面積が小さい。太平洋南西部に浮かぶ珊瑚礁のナウル島は私が住んでいる新店より小さいです。外交官に外交世界の世間話を聞いてもらう内に、避難訓練が終わって、のどかな午後を楽しみました。
夜、中国神秘紀行シリーズの第16集を見ました。中国貴州省を紹介しました。カルスト地形が峰々が連なる大山岳地帯に暮らしている明朝漢民族の末裔と十数少数民族があり、山々が村と村の交流を阻んできて、閉ざされた世界の山人が独自の文化を育んできました。黄果樹瀑布(高さ74メトル、幅81メトル)、東アジアにおける最大級の滝です。
二十五年前に、トーストマスターズ大会がカナダトロントで行われたきっかけに、立派な蹄鉄形のナイアガラ瀑布(高さ57メトル、幅320メトル)を見学しました。台湾平渓にある十分瀑布(落差20メートル、幅40メートル)は。カーテン型としては台湾最大の滝で、半円形の形状とその美しさから、「台湾のナイアガラ」と呼ばれています。台湾鉄路管理局平渓線沿線の名所として知られています。
天安門事件から、29年になりました。天安門事件が起こったとき、ちょうど私はロスアンジェルスに出張しております。それ以来、アメリカに行ったことがないです。寝る前に、神をうやまって、天安門事件での犠牲者をとむらうことにしました。
六月五日(火曜日)晴れ、扶桑花が二本咲いています。朝早くに、シロガシラ家族の四羽全員は前のベランダにあるマラバール栗の枝の上に立って、大声で歌います。目覚めさせた私はついにて朝早く起きて、今日も三文を得ました。
午前中、中国神秘紀行シリーズの第17集を見ました。陝西省の省都・西安を紹介しました。古くからシルクロードの玄関口として発展してきた西安に漢王朝が都として定めまして、当時長安と呼ばれました。西安から西へおよそ360キロ離れて麦積山にある巨大な石仏のことをはじめて知りました。シルクロードを通う人々を守り続けます。
午後、日本語ニュース読書会の仲間七人と一緒に陳さんが101近くに高級マンションにお邪魔して、カラオケをやりました。陳さんがまず19階にある部屋を見せて、101は目の前で、見晴らしはとても良かったです。めったに台北に会えないアラビア人がエレベーターに会って、やっぱり高級マンションに住んでいる人はお金持ちさんです。一時から四時まで、二人のお坊さんを含まって、六名の男性と三名の女性が日本語の演歌を歌いながら、踊りました。一人のお坊さんに双葉社が出版された「お寺へ行こう、週末出家ガイド」を読ませていただきました。人生道場というのは何処で言っても、摂心すれば、修行が出来ます。
夜、雨でした。中国神秘紀行シリーズの第18集を見ました。私にとって、24集の最後の1集として、貴州ミャオ族の嫁入り行列を見て、縁起のいいエンディングだと思って、昔台湾の農村風景を頭に浮かべました。祭司が花嫁の身を清めてから、新郎の家に入ることが許されるのです。巫女(みこ)が長く仲良くするように祈ってます。三十年余り前、自分が主人の家に嫁入りのいろいろなしきたりを思い出しました。
六月六日(水曜日)晴れ。扶桑花が六本咲いています。二羽のシロガシラは栗の枝の上に並んでます。
午前中、面白いミュージカルっての講演を景新図書館十階の会議室で聴きました。声楽に専門したスピーカーはまずミュージカルについて説明し、そして最近台湾に人気があるミュージカルを幾つ紹介し、発声のコツを教えて、最後にみんな一緒に一曲の主題曲を習いました。その講演は興味深く、かつ学びとこるが多かったです。
午後、雨でした。吉野源三郎が書かれた「君たちはどう生きるか」中国語訳版を読み終えました。面白かったです。イラストを見てから、昭和紀初期の東京風景、中学生の格好と喧嘩のことを覗きました。中一の主人公とおじさんの対話で、生きる方と生き甲斐を考えさせられます。勉強になりました。
六月七日(木曜日)晴れ。扶桑花が三本咲いています。二羽のシロガシラの稚鳥の姿が見つけなかったが、主人の話によると、早朝一時に鳳凰木の枝に佇んだそうですが、たぶん日中に何処かに避暑されています。夕暮れ、シロガシラ家族が全員鳳凰木の枝に戻って、主人が用意してパンくずを取って、楽しく召し上がる様子が心を癒されました。
今日は六月始めの木曜日ですから、月に一回市立図書館の休館日で、美術の日も休みました。午前中、家で、美しい自然と楽しい人生を捧げるため、「扶桑花園の赤い裸女」の創意写生が一枚完成しました。
午後そして夜、中山本富美子と工藤嘉名子が編著された『国境を越えてII』をやっと読み終えました。勉強になりました。
後書き:毎日忙しい自分が好きな私はやっと中国神秘紀行シリーズ全24集を見終えました。大変勉強になりました。飽くなき悠久な中国歴史と雄大な中国大地を何回見ても、私の心を魅了してやみません。日本語字幕があるので、日本語勉強にも役に立ちました。来年中国を旅するチャンスがあれば、また中国神秘紀行を台北市立図書館から借りて見ます。
お知らせ
【Shall We Dance! また逢う日まで】
日時:六月八日~六月十七日
時間:十時から十一時まで、午後二時半から三時半まで
場所:国立歴史博物館
費用:無料、保證金500元
両足を顔料に付けて、自分のペースで、踊って、そして自らの歳月記憶を残ろう。今年の七月から、国立歴史博物館が三年間で重建される予定である。さよならする前に、一緒に踊って、まだ会える日まで。
申し込む:https://goo.gl/jVZCky
日本映画上映会『宮城からの報告』
日時:6月15日(金曜日)
場所:日本台湾交流協会台北事務所地下1階文化ホール
『津波のあとの時間割』14:30入場開始 17:05頃終了予定
『3月11日を生きて』18:00入場開始 20:10頃終了予定

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