皆さん、おはようございます。2018年の夏は大変な猛暑だと言われて、五月なのに、台北の気温は38.2度に及んで、台北気象局が成立されて以来の122年間に、五月に一番高い気温の記録ができて,しかも歴史的に五月の気温が38度を超えました。
寒い冬より熱い夏を好む私は、夏になると一番の悩みは夏さではなく、やはり蚊です。夜の寝る時、蚊に刺さって、全身が痒くてたまらなくて、それに蚊が耳の側に飛んで、一晩中蚊との戦いは常でした。蚊に負けて、初めて蚊帳をつって寝ることになりました。蚊帳の中に、安全感があるので、ぐっすり寝ることが出来ました。
今週皆さんと一緒にお読みしたいNHKやさしいニュースは5月30日11時30分『日本政府は来年の10月から3歳から5歳の子どもは、家庭の収入に関係なく、小学校に入る前の小さな子どもの幼稚園や保育園などを無料にする』というニュースですが、0歳から2歳の子どもは、家庭の収入が少ない場合だけ無料にします。県や市などが認可していない保育園は無料ではなくて、一部だけ国が払います。
小子化の時代になって、小学校に入る前の小さな子ども、年齢を問わず、殆ど無料にするべきだと私は考えます。しかも、お年寄りに対する生涯教育もできるだけ、無料にやるべきです。AIが飛躍的に進んで行くにつれて、毎日生んで来た大量な新しい知識を、政府は小さな子どもであれば老人である少数派の人々に積極的に教育チャンスを与えるべきだと私は思います。
五月二十五日(金曜日)午前、中国神秘紀行シリーズの第8集を見ました。およそ1200年前日本から遣唐使船が浙江寧波に上陸しました。寧波は古くから海のシルクロードの玄関口として発展を遂げて来て、七世紀から九世紀にかけて、十数回に及んだ遣唐使一行の上陸地点の一つとしても知られています。
天台宗の開祖最澄(さいちょう)は38歳の時、804年7月、夏の台風の季節、空海とおなじく九州を出発、一度荒れると牙をむく東シナ海を渡って、九月に寧波(当時は明州)に到着し、天台山に登り、天台宗の第6祖湛然(たんねん)の弟子の天台宗の第7代の座主道邃(どうずい)について、天台教学を学びました。帰国後、最澄は比叡山延暦寺を建てて、天台宗の開祖となりました。最澄の名言は、一切の有情(うじょう)は皆悉(ことごと)く成佛(せいぶつ)し、一つとして、成せざるなし。
私は京都立命館の交換留学生の一年間に、何回も比叡山に登ったことがありましたが、天台宗の開祖最澄のことを全然知らなかったんです。今度京都に戻るチャンスがあれば、ぜひとも比叡山延暦寺を見学します。中国浙江省に何回も行って、普陀山に行ったことがありましたが、天台山に登ったことがありませんでした。
最澄開祖は日本から中国へ、鑑真(がんじん)開祖は中国から日本へ、東シナ海を渡ること六回目にして、ようやく754年に鑑真は中国から日本に辿り着きました。鑑真は759年唐招提寺を創建し、戒壇を設置しました。日本における律宗の開祖だった鑑真は763年奈良時代の帰化僧になって、同年唐招提寺で死去(遷化)しました。享年76歳。死去を惜しんだ弟子は鑑真の彫像を造り、日本最古の肖像彫刻とされています。
私は奈良にある唐招提寺へ行ったことが一回あります。鑑真のことを崇めております。今度京都に戻るチャンスがありましたら、必ずもう一度唐招提寺へお参りしたいです。
午後、二時から四時まで台北市萬福國小の視聴室で、2018東京アニメ最優勝獎【幸福路上】を無料で見ました。主人公は台北新荘にある幸福路に住んでいる一家のことでした。映画を映した前に、監督及び脚本の宋欣穎さんのインタビューを見て、デビュー映画としての監督は自らの成長物語を映画化して、しかもアニメでした。掛け替えの無い家族の大切さはアニメの名前通りに幸せに満ちたアニメでした。六月二十七日(水曜日)午後、萬福國小の視聴室で、宋欣穎監督にお目にかかることができて、一緒に講演を聞きに行きませんか。
五月二十六日(土曜日)晴れ。午前、土曜日本語授業の一時間目に私は四回目光村図書出版のこくご一上(かざぐるま)を教えました。「あいうえおで遊ぼう」というレッスンでした。学生さんに三つのグループに分けて、五十音の体操を考えらせました。そして、林先生がお好きなナポリの民謡のサンタルチアを練習しましたが、林先生を始め、学生さんも合同発表会に参加する興味がないので、日本語伝習読書会が六月二十五日合同発表会退出することに決めました。ついに私も土曜日本語授業を全部林先生に任せることに決めました。
一ヶ月の間、林先生のおかげで、台湾総督府の公学校用国語読本を勉強して、ためになりました。台湾における日本の殖民地統治時期の五十年間(1895年~1945年)に、公学校が1899年に設置されて、公学校用国語読本計全五期(第一期1901~1914、第二期1913~1926、第三期1923~1941、第四期1937~1943、第五期1942~1945)も出版されて、一期12巻、全五期の60巻が台北図書館にあるので、拝見して、日本の殖民地統治時期に台湾小学教育と当時台湾人の生活風景を覗けました。
台湾における15校小学校は日本籍学童(20,000人以上)、日本の尋常小学校と同一課程の教育を実施しました。日本の尋常小学校は1886年に成立されました、最初は四年制ですが、1907年から、六年の義務教育になりました。尋常小学校を卒業してから、義務教育ではない二年制の高等小学校には入れました。台湾籍児童に対しては公学校、原住民児童に対しては蕃人公学校(1914年)を設置しました。公学校国語用第一種(台湾人)、第二種(蕃人)と尋常小学校用(日本人)の国語読本は内容とイラストがどう違うか興味津々です。
午後、中国神秘紀行シリーズの第1集と第2集を見ました。第1集には、四川を紹介して、四川料理が大好きな私は天府の国の四川という地名の由来は長江へ続く四つの大河(金沙江、雅礱江、岷江、嘉陵江)のことが分かりました。第2集には、雲南省の麗江を紹介して、納西族の宗教であるトンパ教の経文はすべて象形トンパ文字で書かれています。納西族では、男女の仕事分担がはっきりして、家事はすべて女性がします。男性は琴をたしなみ、碁を打ち、絵を描いてはタバコを吸い、酒や茶を飲んでいれば、いいです。七文字で「琴棋書畫煙酒茶」と言えます。羨ましい限りで、男たちの天国じゃないでしょか。
五月二十七日(日曜日)午後、精いっぱいクロッグワルツを練習して、六月二十五日合同発表会の閉幕ダンスの振りつけを完成しました。
五月二十八日(月曜日)晴れ。午前中、月に一回の台北市立図書館で日本語ニュース読書会を担当して、六月二十五日合同発表会をリハーサルしました。授業のあと、日本語ニュース読書会の担当先生と二人の学生さんと一緒にジルバと言う踊りを一時間も練習しました。合同発表会に出ることになりました。
午後、景新分館で新着荷のDVDが本棚にいっぱい並んであるので、「君の名は」を含めて、10枚(1人につき5枚、主人と私の分)も借りました。ほとんど日本製作された映画でした。日本映画を通して、日本事情を知り、日本語も上達でき、何よりです。だから、いくら素晴らしい韓国映画と言っても、私は見たくないです。だって、時間を無駄したくないです。
夜、さっそく「P&JK(ピーとジェイケー)」という超人気ある漫画から実写された映画を見ました。タイトルのPはPolice officer(警察官)の頭文字、JKは女子高生を表す略語で、面白い警察官と女子高校生の恋物語でした。自分の高校時代のいろいろな乙女心の気持ちも思い出しました。とても癒された映画だと思います。
五月二十九日(火曜日)午後、日本語読書会の仲間と一緒に日本の歌を練習しました。今年十二月二十四日(月曜日)に日本語入門読書会のクリスマスコンサートを開くことに決めました。帰り道、夕立に降られる、すっかり濡れて、1925年(大正14)北原白秋が作詞された日本の童謡「雨降り」を歌いながら、家に帰りました。
五月三十日(水曜日)晴れ。中国神秘紀行シリーズの第22集を見ました。第22集には、「蜀の道」という古道を紹介しました。およそ2000年以上も前に作られた「蜀の道」は断崖絶壁を行く、険しさは困難を極めて、三国志をロマンに彩られ、今も人々魅了します。『三国志演義』(さんごくしえんぎ)は、中国の明代に書かれた、後漢末・三国時代(魏、蜀、呉)を舞台とする時代小説・通俗歴史小説で、四大奇書(三国志演義、水滸伝、西遊記、金瓶梅)の一つに数えられて、読んでいない中国人はいないでしょう。
唐の時代の詩人李白は大変有名な詩「蜀道難」を残っています。剣門関の険しさを詠い上げたものです。劍閣崢嶸(そうこう)として崔嵬(さいかい)、一夫関に当たれば、万夫も開くなし。諸葛孔明は剣門関が敗られない限り、蜀の平和を保たれ続けると考えたからです。
蜀道難 李白 唐
噫吁嚱!危乎高哉!
蜀道之難,難於上青天!蠶叢及魚鳧,開國何茫然。
爾來四萬八千歲,不與秦塞通人煙。西當太白有鳥道,可以橫絕峨眉巔。
地崩山摧壯士死,然後天梯石棧相鉤連。
上有六龍回日之高標,下有衝波逆折之回川。
黃鶴之飛尚不得過,猿猱欲度愁攀援。青泥何盤盤,百步九折縈巖巒。
捫參歷井仰脅息,以手撫膺坐長歎。問君西遊何時還?畏途巉巖不可攀。
但見悲鳥號古木,雄飛雌從繞林間。又聞子規啼夜月,愁空山。
爾來四萬八千歲,不與秦塞通人煙。西當太白有鳥道,可以橫絕峨眉巔。
地崩山摧壯士死,然後天梯石棧相鉤連。
上有六龍回日之高標,下有衝波逆折之回川。
黃鶴之飛尚不得過,猿猱欲度愁攀援。青泥何盤盤,百步九折縈巖巒。
捫參歷井仰脅息,以手撫膺坐長歎。問君西遊何時還?畏途巉巖不可攀。
但見悲鳥號古木,雄飛雌從繞林間。又聞子規啼夜月,愁空山。
蜀道之難,難於上青天,使人聽此凋朱顏。連峯去天不盈尺,枯松倒掛倚絕壁。
飛湍瀑流爭喧豗,砯崖轉石萬壑雷。其險也若此,嗟爾遠道之人,胡爲乎來哉!
「劍閣崢嶸而崔嵬,一夫當關,萬夫莫開。」所守或匪親,化爲狼與豺。
朝避猛虎,夕避長蛇。磨牙吮血,殺人如麻。錦城雖云樂,不如早還家。
飛湍瀑流爭喧豗,砯崖轉石萬壑雷。其險也若此,嗟爾遠道之人,胡爲乎來哉!
「劍閣崢嶸而崔嵬,一夫當關,萬夫莫開。」所守或匪親,化爲狼與豺。
朝避猛虎,夕避長蛇。磨牙吮血,殺人如麻。錦城雖云樂,不如早還家。
蜀道之難,難於上青天,側身西望長咨嗟。
午後、二時から四時まで台北市萬福國小の視聴室で、劉士堉というクラシック・ギタリストの講演を聞きました。2018年台湾国際ギターフェスティバルの監督である劉先生はまず観客に世界各国に有名なクギター曲を五つも聞かせて、そして最後に、1957に作曲された「愛のロマンス」という世界で一番有名なギターの楽曲を弾いて頂きました。嬉しかったです。
実は、私は大学一年生の時(1973年)、クラシック・ギターのサークルに入って、「愛のロマンス」も弾けて、当時台湾では流行っていたキャンパス歌謡曲が何曲も弾けました。音楽が大好きな私は来年からバンドを作って、再びギターを弾くつもりです。
五月三十一(木曜日)今日は五月最後の日なので、税金を払わないといけない日です。午前中、パステル授業の先生が三週間を休んで、やっと顔を出して、鳥を描くコツを教えてくれました。二時間の間に、我が家のベランダに赤い花がいっぱい咲いてる鳳凰木(ホウオウボク)の枝に遊んでるシロガシラ(白頭)親子3羽(3ば)を完成しました。
午後、スケッチの授業で、肖像画の練習で、私は陳澄波さんの肖像画『四人の道化師』を完成しました。陳澄波さんは1895年嘉義に生まれ、13歳の時公学校に入り始めて、そして、台湾総督府国語学校に入学、石川欽一郎さんについて、写生と水彩の技法を勉強しました。1924年、30歳の陳澄波さんは東京美術学校に入学、1926年日本第七屆「帝國美術展覧会」に入選しました。
私は小学校の時、画家を志向して、毎日絵を描くことに夢中しました。小五から、進学するために、絵画のことを止めましたが、今、週に絵を二枚描いて、幼い時の夢をなんどか叶えたと感じてます。嬉しいです。
夜、恋愛奇譚集(2017年製作の映画)を見ました。台湾の女子高校生ユーウェン(ヤオ・アイニン)は交換留学生として、福島天栄村にある高校へ行って、思うように言葉が通じないもどかしさを抱えながら、ホームステイ先の古川酒造の若い三代目と日々過ごしてました。三代目が高校時代に死なれた恋人の同級生と言葉通じないのに、親友になりました。
ユーウェンは、「感情は一瞬で変わるから、恋愛することは馬鹿馬鹿しい」と思っていたが、彼女がいる同級生の男子に恋に落ちって、純情な高校生の恋を満喫ではなくて、少なくとも四つの物語が絡まれて、異国コミュニケーションの難題によって、人生の出逢いと絆のことを考えさせられてる映画でした。
恋愛奇譚集って、タイトルのとおり、不思議なことが連続に出てくる東大震災とか異邦人とかタイムマシーン、自分の存在意義など、字幕は中国語ですが、幸い発音は半分中国語、半分日本語混ぜてます。「さすけね」という福島弁の「大丈夫」も勉強しました。信じられないでしょう、一週間の間に、女子高校生の恋物語の映画が二部も見ました。実は、先週「カノジョは嘘を愛しすぎてる」というミュージシャンと女子高校生の物語も見ましたよ。恋って、年齢問わず、何時でも何処でも隠してありますねぇ!
後書き:私は四階に住んでいるアパートはベランダがあります。日差しが良いので、天気が熱くなると、後ろのベランダに毎朝ハイビスカスがいっぱい咲いています。ハイビスカスは仏桑花(ブッソウゲ)、扶桑花、仏桑華とも、沖縄では赤花とも言います。ブッソウゲが桜よち命が短くて、朝に花が開き、夕方にはしぼんで、次の朝には開くというかたちで、開花する一日しかないです。
今、毎朝起きて、一番楽しむことは、後ろのベランダへ行って、今日はブッソウゲの花が幾つさいているのかと、数えることです。ブッソウゲの木の側に鳳凰木の上に、シロガシラ親子3羽の家族は鳴って、ピーヨ!キーヨ!素晴らしい一日が始まろうと告げます。
これから、毎日咲いているブッソウゲの花の数を皆さんにご報告いたします。
お知らせ
原來音樂劇好有趣
日時:6月6日(水曜日)10:00~12:00
場所:景新分館十階会議室
日時:6月6日(水曜日)10:00~12:00
場所:景新分館十階会議室
2018年三遊亭竜楽の落語入門講座
日時:6月8日(金曜日)18:30~20:00
場所:日本台灣交流協會 台北事務所 地下一樓 文化廳
日時:6月8日(金曜日)18:30~20:00
場所:日本台灣交流協會 台北事務所 地下一樓 文化廳
8ヶ国語を操るグローバルな落語家・三遊亭竜楽師匠による落語公演を、日本台湾交流協会台北事務所で開催します。落語の解説、日本語、中国語、台湾語を交えた口演、日本文化紹介などを行います。ぜひ奥深い落語の世界に触れてください!
公演内容は以下のとおりです。
1. 落語入門講座
2. 落語(日本語、中国語、台湾語を交えて)
3. 日本文化紹介
4. 質問コーナー
1. 落語入門講座
2. 落語(日本語、中国語、台湾語を交えて)
3. 日本文化紹介
4. 質問コーナー
日本映画上映会『宮城からの報告』
日時:6月15日(金曜日)
場所:日本台湾交流協会台北事務所地下1階文化ホール
『津波のあとの時間割』14:30入場開始 17:05頃終了予定
『3月11日を生きて』18:00入場開始 20:10頃終了予定
日時:6月15日(金曜日)
場所:日本台湾交流協会台北事務所地下1階文化ホール
『津波のあとの時間割』14:30入場開始 17:05頃終了予定
『3月11日を生きて』18:00入場開始 20:10頃終了予定
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